軌 跡
生き物たちへの恩返し
幼いころから、動物たちとの関わりが日常でした。
獣医師を目指したこともありましたが、11歳からの25年間の母の介護生活が私の人生を大きく変えていました。
25歳の頃に拾った猫が死をもって教えてくれた、フードへの不信感。
29歳で飼う猫は、ペットフードで肥満、そして腎不全というお決まりの病気へ。
34歳で飼うセントバーナードは、生まれつきの股関節形成不全という骨格の病気。
初代バーナードとの出会いが、私の人生を変える2人の獣医師との出会いに繋がります。
ひとりは、東京の谷澤動物病院の谷澤院長。彼は開業医であり外科オペにも定評があり、何よりも「ペットフードを毒」と言い切って教えてくれた初めての獣医師。
もうひとりは、今でも犬猫の栄養学をはじめ、ホリスティックケアの情報を教示くださる本村伸子獣医師。
本村獣医師から20年学び続け、愛犬愛猫とともにホリスティックケアの基本となる自然食を取り入れた生活には、犬と猫に食への喜びがあることを実感している。
食事を変えるだけで肥満改善、体質改善ができることを体験している。
また病気によっては自然療法の限界も経験している。
犬や猫の健康を守るためには、予防医学の必要性を感じている。
病気や未病にさせないためには、毎日の食事の見直しが先決であるが、
現代の犬や猫の生活問題は、食事だけには尽きない。
彼らのQOLを守るためには、家屋、ワクチン、駆虫剤、シャンプー、ペットフードと全ての環境因子に目を向け、食事以外の危険因子についても発信をしている。
幼少期
小さい頃は鳥たちに囲まれ
彼らの歌声が大好きでした
桜文鳥、カナリア、セキセイインコ
遠くへ飛んでいかないようにと
母に羽を切られる鳥たちへ
心の奥で「ごめんね」と謝っていたことを覚えています
初めての我が家に来た猫は
トラ柄の雄猫
なまえは、チーター
彼は父と私の散歩の後をずっとついてきて
そのまま我が家の猫になりました。
猫、鳥、金魚・・・
種は違っても共生できる
彼らは
いつでも人を信じて
精一杯に「生きる」姿を見せてくれていました。
彼らが寄り添い語りかけてくれること
私が彼らに語りかけること
わたしにとっての「この当たり前の日常」が
私のエネルギーの源であったことに気づくのは
大人になってからのことです。
彼らへの恩返し
24歳で出会った猫・ゴンが
この仕事をするための「気づき」を与えてくれました。
その頃の私はただの普通の飼い主です。
「ペットフード神話」が一般的になりつつあって
フードあげていれば病気にならないでいいんだから!と
洗脳されていた一人です。
でもゴンは死んだ。
たった2年の命でした。
その時看取ってくれた獣医師が呟いた。
「ペットフードになってから
尿路系の病気になる猫が増えているんですよ」
その言葉がずっとずっと心にひっかかったまま
その真意がわからないまま
新しい生命たちと出会っていきます。
今までわたしの心の支えでいてくれた動物たちに
できる恩返しは
今生きている動物たちをしあわせにすること
それはなに?
生きてるってなに?
生きるってなに?
悪性リウマチの母の25年の介護
統合失調症の義兄の10年の介助見守り
自分自身のたくさんの病い
・一過性うつ病
・急性胃腸炎
・子宮筋腫
・乳腺症
・バルトリン腺嚢胞症
・右足首剥離骨折
・右眼角膜ビラン
・脳梗塞
動物たちの
・腎不全
・アジソン病
・骨肉腫
・ストロバイト結石
しあわせの源は
健康
心の底から笑えるって
しあわせなんです。
家族みんなが
健康だと
いつも笑っていられるの
だから
みなさんも
そしてみなさんの家族である犬たち猫たちも
みんな
健康で
笑っていてほしい。
わたしの願いです。
そして私ができる恩返しは
彼らに真のしあわせを提供すること。